大人と子供

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サラリーマン時代、

よく上司から、

”大人になれよ”

って諭されました。

アラサーのおっさんが、

40代くらいの上司に、

そう諭されていたわけです。

 

この場合の”大人”は、

20歳を超えた成人という意味ではなく、

内面の事を指すかと思われます。

年齢ではないということ。

 

例えば、

実際に体験した事例でいうと、

通常業務よりも過酷な仕事を

責任者として担当したことがありました。

 

その業務は、

事前に過酷な業務であると分かっており、

担当者の僕とチームのメンバーだけは、

過酷だと知らない状況にありました。

つまり経営サイドと営業サイドは、

事前に知っていたが、

現場サイドの我々には意図的に知らされて

いなかった業務でした。

 

なんとか業務をこなして完結したのち、

実は事前に過酷だと分かっていたと耳にした僕は、

上司に詰め寄りました。

 

「なぜ過酷な業務だと教えてくれなかったのか?

なぜ適切な対応で支援してくれなかったのか?

予め過酷だと分かっていたら出来る準備があったのに。」

と。

 

そうとう頭にきていた僕は、

当時の上司にそう喰ってかかりました。

それは僕だけではなく、

同じ業務を担当したチーム全員の、

苦労や思いも乗せてのことでした。

 

その時の上司の反応として、

「お前の言う事も分かるが、

会社の状況としては、

支援できる余裕など無かった。

事前に過酷だと伝えると、

担当するのを嫌がると思うし、

伝えにくい心情的な面もある。

だがお前の事を信頼しているからこそ、

過酷な業務も任せられると思っている。

それなのに反発があるなんて、

思いもよらなかった。

もう少し大人になってくれ。」

でした。

 

その上司の言葉、

端的に解釈すると、

「自分の都合より、

会社の都合を考えて、

黙って仕事しろ!」

にしか聞こえませんでした。

 

正直、

”会社の状況を考慮しろ”

とか、

”伝えにくい”は、

会社側の努力不足。

余裕の無い会社の状況の責任は、

僕には無いし、

コミュニケーション不足なのは、

上司の怠慢。

 

”お前を信頼してたのに”、

なんて言葉は、

部下の能力を考慮して、

適切に仕事の配分を吟味せずに、

仕事を丸投げしておいて、

失敗した場合の責任を擦り付ける、

最低の言葉。

 

上司の判断ミスでしかないのに、

”ガッカリ”したとか言われるわけです。

期待など最初からしていないくせに、

面倒くさいから任せっきりにしておいて、

挙句の果てに、

うまくいかないと、

”失望した”なんて言ったりします。

そう言って信頼を裏切られたフリをして、

被害者ぶるわけです。

 

で、

最後にトドメの一言が、

「大人になれ!」

なのです。

 

非常に抽象的な話しで申し訳ないですが、

こういう事が多々あり、

大体は不満をかかえて、

飲み会とかで愚痴ってみたりするだけですが、

たまに正面切ってぶつかると、

こうなってしまいます。

 

最初でも言ったとおり、

”大人”とは内面の事を指していると思われます。

 

が、

その内面の内容に関して言えば、

「力関係の上位にある者の言う事は絶対だと覚る」

とか、

「抵抗しても力の及ばない存在があると認識する」

とか、

「長いものに巻かれる事を良しとする」

とか、

「自分が何かを欲望する真の理由をひた隠しにして、

心にもない美辞麗句を並べ立てて自分を飾り立てる」

とか、

まだまだあるけど書ききれません。

 

反対に”子供”は、

そういったことまで考えが及ばず、

思ったことそのままストレートに、

口にしたり行動したりします。

そういう子供の行動を、

大人は嘲笑の対象とし、

そうすることを恥じとするわけです。

 

子供が成長して大人になるにつれて、

内面がそのように変化したとするなら、

それを成長したと喜んでいいものかどうか、

未だに疑問を感じている、

45歳の僕の内面は、

おおよそ3歳くらいです。

 
余談ですが、

とあるアイドルグループが、

「大人たちへの反逆」的な売り出し方で、

活動をしていました。

ところが、

実際に活動をコントロールしているのは、

概ね30代~50代くらいの人たち。

そこで、

”「大人たちへの反逆」を大人たちが演出する矛盾”、

なんて批判がチラホラ聞かれました。

 

さて、

その30代~50代の人たちは、

ずば抜けたセンスを持った作詞家、

世界的なダンサーだった振付師、

新進気鋭の作曲家、

斬新なアイデアの映像クリエーター、

才能あるカメラマン、メイク、衣装などなど、

各業界の過去のしがらみや常識など、

積み上げられたものを打ち壊して、

新しい何かを作り上げてきたからこそ、

現在のポジションにいる人たち。

そしてその人たちが、

さらに新しい何かを作ろうと挑戦している。

 

確かに、

10代の若いアイドルたちは、

指示されたとおりに動いているだけかもしれない。

が、

指示する側のクリエーターたちこそが、

「大人たちへの反逆」を作品を通して表現している、

としたらどうだろう。

 

なぜそのような事が可能なのか、

クリエーターである30代~50代の人たちは、

子供のままであるから。

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