茶吉庵プロジェクトから学ぼう~古民家再生と地域活性化~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
茶吉庵の玄関

茶吉庵のイベントに参加しました!
簡単に内容をご紹介します。

【宣伝】
いよいよ近づいてきました!
マーケットイベント第3弾!!
10/14(日)は「タカヤススタイルもの巡り」
是非、地域活性化や応援の為、ご来場くださいませ。
http://tandm.work/takayasustyle-market

 

今日参加した、
「茶吉庵プロジェクトから学ぼう」
~古民家再生と地域活性化~
は、八尾市まちづくり教室の第1回目ということで開催されました。

主催は八尾市建築部住宅政策課、企画運営はNPO法人やお市民活動ネットワークです。

茶吉庵プロジェクトから学ぼう~古民家再生と地域活性化~

茶吉庵プロジェクトから学ぼう~古民家再生と地域活性化~

 

「茶吉庵プロジェクトの取り組み」

朝10時よりスタートしたイベントは、まず司会者と主催者の挨拶から始まりました。

そしてすぐに茶屋吉兵衛19代で現当主である萩原浩司さんから、茶吉庵のプロジェクトのご説明がありました。

茶屋吉兵衛19代当主の萩原浩司さん

茶屋吉兵衛19代当主の萩原浩司さん

 

以下、箇条書きにて内容をざっくりとご紹介します。

 

・「茶吉庵」とは八尾市の恩智で250年以上前に河内木綿問屋を営んでいた古民家

・「地域のランドマークとして残して欲しい」という要望に答える

・古民家再生プロジェクトを立ち上げる
→古民家を再生するのはお金がかかるので、クラウドファウンディング(FAAVO大阪)を活用

・「若手アーティスト育成」と「地域文化の伝承」が活動テーマ
→4大柱として、
1、ギャラリーやイベント
2、作家工房
3、河内木綿展示
4、地産地消カフェ

・プロジェクトを立ち上げる前は、茶吉庵を潰そうと思っていた
→たくさんの人に相談して、潰すという選択の背中を押して欲しかった
→思惑とは別に、残して欲しいという声があった

・八尾市の安中会所のように残すには数億円が必要とわかる
→市に相談するも、木綿問屋は2軒もいらないと断られる

・実際問題として残すにしても、家の中や蔵には不必要な物で溢れていた

・先ずは蔵の中から、ひとつひとつ整理
→そこにはゴミと思っていた物が、宝の山であると気づく

・いらない物を整理すると、ガラッと雰囲気が代わり、イメージが沸く

・しかし1人では出来ない
→情報発信をして、1歩踏み出すことで、何かが動く。仲間が集まる

・解体作業や修復作業はDIYで
→近畿大学や大阪経済法科大学の学生さんが参加。もちろんプロも参加。

・リノベーション後は、イベントを行い活用
→落語、音楽会、陶芸教室、将棋大会、ギャラリーなど

・井戸端まちライブラリーという取り組みでさらに活用

・イベントやテナントとして貸すことで、収益を上げ、それを2次、3次のリノベーション費用として使用し、茶吉庵を維持し続ける

以上、パワーポイントのスライドを見ながら、丁寧に説明していただけました。

 

「パネルディスカッション」

萩原さんの茶吉庵プロジェクトの紹介の後は、パネリストを招いて、パネルディスカッションがありました。

パネリスト(敬称略)
・萩原浩司(茶屋吉兵衛 第19代当主)
・新井千春(株式会社SORASIA代表)
・濱谷宗慎(BGデザイン代表・イラストレーター)

進行・コーディネーター
・新福泰雅(NPO法人やお市民活動ネットワーク)

パネルディスカッション

パネルディスカッション

 

進行:
実際にプロジェクトを進めるために、先ず資金調達が必要で、0からのスタートをされましたが、その辺りをお聞かせください。

萩原:
クラウドファウンディングを活用して、100万円が集まりました。
しかし、リターンや経費、自らの出資も含めると、手許に残ったのは30万円。
資金調達としてはあまり使えないとわかりました。
結局、自己資金も投入しました。
ただし、資金調達以外にクラウドファウンディングには2つメリットがありました。
1つは広告として多くの人にアピールができました。
2つ目はクラウドファウンディングを営むFAAVO大阪の担当者さんの紹介で、必要な人材の新井さんをご紹介いただきました。

新井:
ご紹介を受け萩原さんと出会い、”庶民の暮らしぶりを後世に残したい”という熱い想いに感銘を受け、プロジェクトに参加を決めました。

萩原:
それと河内木綿でも専門家につながりたいと思い、FAAVO大阪さんに相談したところ、加納先生を紹介されました。
また加納先生より学生が派遣されインタビューを受けた際に、石川先生の名前が出て、以前からご縁があった方でしたので協力をいただき、石川先生の得意分野である企画立案での協力でプロジェクトが劇的に前進しました。

新井:
建物の修復に関しては、DIYで行うことにしました。
より多くの人に建物に関わって頂き、DIYをみんなですることで建物自体のファン作りをしました。
また知人で木工教室をされている谷さんを萩原さんにご紹介させていただき、プロの指導を仰ぎました。

萩原:
敷地内の構成はプロジェクトメンバーで協議しました。
茶吉庵の核となるのは、ほぼ毎日オープンするカフェなので、道沿いの一番手前の場所にしました。
蔵はテナントとして貸すことにしました。

濱谷:
茶吉庵の部屋部分はギャラリーとして使用することにしました。
以前より繋がりが萩原さんとありましたので相談され、グラフィックが本業でしたがギャラリー運営も経験があったので引き受けました。

萩原:
ギャラリー運営は継続的に行う必要があるので、計画性を持ってできる人材としてすぐに彼が思い浮かびました。
またギャラリーだけでなく、レンタルスペースとしての活用も出来ます。
各イベントは収益としてはトントンでも、広告として捉えているのでレンタルスペースの利用に繋がればOKです。
そこで知ってもらい、部屋をレンタルして収益を上げテナント料も含めて、家の補修に充てるというサイクルになっています。
ホンモノをホンモノの家で体験するということで、各イベントを精力的に行っていますので、是非皆さまご参加ください。

進行:
茶吉庵の経緯を簡単にお願いします。

萩原:
木綿問屋の茶屋吉兵衛は、明治21年に木綿問屋を閉めます。
その後、萩原織工場を1万坪の広さでスタートしました。
海外より導入した技術を取り入れますが、河内木綿を捨てることになります。
日本が戦争に突入した影響で、戦時下、武器を作る工場へと強制的に変更されました。
実際には飛行機の部品を作っていました。
戦後、戦争に協力していたという理由で工場が接収されます。
その時、工場としては手狭の柏原工場と自宅が残りました。
柏原工場は、戦後、織物工場となりますが、需要の落ち込みもあり倒産してしまいます。
その際、銀行より借りたお金を返す為に、柏原工場跡地をテニスコートと本屋を営むことになりました。
ですので拠点は柏原市で、地元恩智とのつながりがほとんどないまま、茶吉庵プロジェクトがスタートしました。
現在はその地元での繋がり作りを、一生懸命にやっております。

 

「質問・意見交換」

パネルディスカッションの後は、質問タイム。
簡単ですが、Q&Aにしました。

Q:
井戸端まちライブラリーについて教えてください

A:
まちライブラリーとは私設図書館のこと。
大阪が発祥の取り組みで、用意するのは本棚のみ。
中に入る本は、買うのではなく寄贈してもらう。
単なる本ではなく、寄贈していただく方の想い入れのある本。
その本に添付させるカードに想い入れを書いて、寄贈する。
借りた人は、カードにコメントを入れていく。
本を通じてコミュニケーションが出来る仕組みになっている。
茶吉庵には井戸があるので、井戸端会議のイメージで、井戸を囲んでコミュニケーションを取っていただこうと思っている。
茶吉庵でのテーマは、「郷土愛・歴史」と「子供の育成」。
このテーマを軸に、まちライブラリーを活用していく。

本棚の設置が完了

本棚の設置が完了した井戸端まちライブラリ

本棚設置のイベント詳細はコチラから見れます。
http://takayasu-style.com/2018/08/19/2018081901/

 

Q:
立地としては良いとは言えませんが、集客はどのようにしていますか

A:
カフェとの相乗効果を狙っている。
アートに対しては地域特性もあり、なかなか関心が薄いのが大阪という土地であるが、興味のない方でもカフェに来たついでにギャラリーに寄ってもらうということが実際にある。
いい意味で、客を育てるということが出来れば、関心のある方が増えていくと思っている。
さらにはたくさんの作家とつながり、若手アーティストを育てること、インターネットを駆使してフェイスブックなどのSNSでの情報発信を行うことで、興味を持っていただけると思う。

Q:
坂道が多く、年配者には多少キツイかと思われますが、対策はしていますか

A:敷地内に車を複数台止めるのは出来ないが、外部に提携できる駐車場を借りることを考えている。
送迎なども考えているが、予算的には厳しいと思う。
また、レンタルサイクルなどの自転車の活用なども考えている。搬入などの資材の出し入れに関しては、玄関のスペースを駐車スペースとして利用している。

 

「最後に一言・まとめ」

萩原:
第2・第3のリノベーションとして、蔵の活用(写真撮影スペースやレストランなど)、中庭にウッドデッキ設置を考えています。
また今後20年計画で、河内木綿を世界へ発信したいと思います。

次のリノベーションは蔵とウッドデッキ

次のリノベーションは蔵とウッドデッキ

進行:
まとめとして、茶吉庵プロジェクトが成功した理由は3つあります。
①当事者意識・本気度
②仲間作り
③歴史的価値のある建物を軸とした地域とのつながり

 

以上、ざっくりでしたが、こんな内容でした。

個人的にびっくりしたのが、「美人画」で有名な上村松園が、無名時代に茶吉庵に逗留していたと、萩原さんがおっしゃっていたことです(笑)

今も昔も茶吉庵は、若手アーティスト育成の場なんですね。

 

さて八尾市まちづくり教室は今後も、11月・12月・1月とあるようです。

今回行けなかった方も、是非次回は参加してみてはいかがでしょうか?

八尾市まちづくり教室
「河内音頭で生まれた”まちおこし”」
http://www.city.yao.osaka.jp/0000040447.html

 

茶吉庵もイベント目白押しです!

いま受付中のイベント

いま受付中のイベント。これからまだまだたくさんのイベントが開催されます

茶吉庵の公式ホームページ
https://chakichian.co.jp/

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*