
バンビーノさんリノベ!
前回は5/6の屋根修理でした。
「屋根の修復、雨漏り防止」
http://takayasu-style.com/2018/05/06/2018050601/
今回からは部屋の中をやります。
「トイレだったところをウォークインクローゼットに」
部屋中の一発目は、元ボットン便所だったところをウォークインクローゼットにリノベします。
いきなり難易度高そう~。
いかにも取って付けたかのような。
母屋に後で増築したんでしょうね、この感じ。
しかも入り口は一旦外に出てから入るという趣向です。
シブイね!
中はこんな感じ。
幸いにも、便器から下は何も無かった。
というか汚物はどうやって溜めてたんかなって感じの下の部分。
なので、普通の床に便器を付けた感じで。
邪魔な便器やら内部の構造などをもろもろ撤去。
「外からの入り口を壁にしてしまう」
次に、外から入る入り口部分を壁にします。
もうひとつ母屋の中から、かなり狭い入り口があって、そっちを入り口として採用するとのこと。
外から侵入可能なシブいウォークインクローゼットにはしません。
柱にドリルとノミで穴を空けます。
空けた穴4箇所に貫を差し込みます。
貫は壁の強度を上げるため、水平方向の固定のために使います。
と、ここまでは5/25(金)と6/8(金)の2日でやりました。
「土壁はこうやって作る、オレなりの土壁」
で、今日の作業。
本格的に土壁作りをします。
土壁の下地を作るために、竹を格子状に組んでいきます。
通常、竹小舞(たけこまい)といい、割竹が使われます。
が、ここでは園芸用の丸竹のめ竹を使ってます。
「植物にやさしく、つるがよく巻く」って書いてある。
柱に釘を打ち込み、水平方向の竹の受けとします。
柱と柱の間に、水平に竹を入れるので、寸法を合わせて竹を切断します。
柱と柱の間に、切断した竹をしならせながら釘に差し込んでいきます。
割竹でなく丸竹を使う理由はコレができるから。
楽チン簡単な方法です。
しかしたまに、しならせ過ぎると竹が折れるので要注意。
となりのオリジナルの壁では割竹を使ってました。
水平方向は全て入りました。
次は垂直方向です。
垂直方向の何本かは、柱に穴を空け、そこに差し込み固定するようにします。
それ以外はさっきと同じで釘で固定します。
垂直方向も水平方向と同じように全部入れていきます。
天然の竹なので、くねくね曲がってて、キレイな格子状にはなりません。
その辺が自然な感じやね。
この格子状の竹組みに、シュロ縄を使って竹と竹を結んでいきます。
縄で編む作業は、全ての竹に行うので、かなり時間がかかる。
そして、力を入れながらなので手が痛いし、マメできた。
縄で編むと、くねくねが多少マシになりました。
多少やけどね。
でも壁の強度は格段に上がってます。
さすがに全部編むと強度が増すんですね。
数箇所だけは念の為に、貫と竹をビスでもんで固定します。
土をキレイに塗るために、裏面にベニヤを仮に貼り付けます。
マスキングテープもしっかり貼って、塗装汚れを防止しましょう。
これ意外と大事。
「土壁用の土は数週間前からスタンバイ」
土壁の基礎になる粗土は、だいぶ前から用意してました。
塗る用の土はなんでも良いわけではなく、作り方というものがあります。
地面に土作りの為の穴を掘る。
以前解体した土壁の廃材を使って、フルイにかけ、細かい土を穴へ集めます。
それから稲藁を細かく切って混ぜ、水を加えて混ぜ合わせます。
そしてフタをして1週間以上は寝かせます。
しばらくしてからフタを空け、もう一度練り込んで完成。
地面の土の微生物を取り込み醗酵させ、いい具合に粘りがでてきたものを壁に使います。
竹で組んだ下地に、土を塗っていきます。
最初に塗る土は、かなり大量の土が必要になります。
土を塗る際、ウラ面のベニヤが壁になってくれるので、非常に塗りやすくガンガンいける。
コレが無かったら、裏面にボトボト土が落ちて、掃除が大変。
全体が塗り終わりました。
これだけの大量の土を塗ったので、乾燥させるのにかなりの時間が必要。
最後にウラ面に貼り付けたベニヤ板を外します。
うまく土が竹と竹の間に入ってくれています。
この土が乾いたら、次はこの裏面をボコボコが滑らかになるように塗り重ねます(2層目)。
さらに表面も塗り重ねる(3層目)。
それから仕上げ前の中塗りを表(4層目)と裏(5層目)に。
そして仕上げも漆喰とかの塗りにする場合は、表(6層目)と裏(7層目)に仕上げの塗り。
合計で7層の塗りになります。
とにかく手間も暇もとんでもなくかかる土壁。
そりゃ誰も今更やらんわな。
じゃあなんで土壁にするのか。
それはメリットがたくさんあるからですよ~♪
【関連ブログ】
「屋根の修復、雨漏り防止」 2018.5.6
http://takayasu-style.com/2018/05/06/2018050601/
「古民家リノベーションがスタート!」 2018.1.13
http://takayasu-style.com/2018/01/13/2018011201/
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